カズオ・イシグロ氏の「忘れられた巨人」を読んでみた



Ads

chantaです。

先日、ノーベル文学賞が発表されましたね。国籍はイギリスですが、名前も血も日本人。私達と同じ民族が、世界で活躍することって嬉しいし、誇らしい。

さっそく図書館で借りてきて、読んでみました。カズオ・イシグロの現時点での最新作「忘れられた巨人」。予約がたくさん入っている人気本なので、早めに返却をお願いしますとの事。夜、子供を寝かせつけてから深夜まで読み、朝も4時に起き出社前に読み、4日間で読み終わりました。

感想

ファンタジー系?ドラゴンクエストみたい。ただし、主人公もラスボスも老いている。

主題は読み手によって変わると思いますが、私は「生と死の境」または「宇宙の境」を考えながら読みました。作中に何度も出てくる「霧」は「死」だと感じながら。

生と死の境目って本当にあるんでしょうか?私は無いと思う。

肉体的には、死はあります。いろんな生き物や、人間の死を見てきましたから実感はある。だけど、魂みたいなものって死ぬのかな?科学的にいえばDNA?今、自分自身の「生」を確かめられるものは五感と過去の記憶だけ。肉体的に死ねば生きている実感は無く、「無」になります。高校生くらいまでは、それで納得していました。「死」は「無」になること、めちゃくちゃ怖いなって感じながら。

しかし、そのように考えると納得できない疑問が生まれます。それは、時の流れに対する疑問です。私自身が死ねば世界は終わります。時の流れも無くなる。他の誰が死んでも、時は流れるのに。私自身が死ねば、他のみんなの存在も消える。あなたにおいても同じことが言えます。あなた自身が死ねば、時の流れが無くなる。結果、他のみんなも含めてすべて消える。時の始まりについても、私が生まれる前には、時は流れていません。「無」です。私が生まれた瞬間から時が流れ始めた。上の理屈は、「生と死の境がある」とした場合です。

最初に書きましたが、私は「生と死の境は無い」と考えています。それが無ければ、時も永遠に流れ続ける。自分の中で納得。

では、「宇宙の境」はどうか。こちらはあると思っています。私の宇宙に対するイメージは、マトリョーシカ人形。私たちが存在しているこの宇宙の外には、さらに大きな別の宇宙が広がっています。逆に私自身が宇宙の境であるとも考えれます。私の中に宇宙がある。その中にもさらに小さい宇宙が広がる。大きい方にも小さい方にも無限に広がるマトリョーシカ人形。

例えば、今の宇宙で肉体的に死ねば、一つ大きい宇宙か小さい宇宙で新しく生まれるという事。時の流れは永遠で、生と死の境はありません。こちらもこれで納得。

自分の考えを掘り下げると止まりそうにありませんから、ここまで。

「忘れられた巨人」は、こんな事を色々考えながら読み進んでいきます。しかし、ラストは綺麗な光景が広がる。「愛」です。その愛は、異性に対するものでもいいし、家族に対するものでもある。私の中では、「愛」といえば息子たちに対するもの。

皆さん、それぞれの「愛」が広がってエンディングとなるでしょう。

さいごに

生死の境、宇宙の境なんて色々書きました。普段は、そんなこと語りませんから安心してください。もし私が、他人からこのような話を聞けば、「こいつヤバいな。変な奴に洗脳されてるんじゃないか?」と疑うでしょう。だけど、たまには死生観について自分と向き合ってみるのも良いですね。この本を読みながら。生きていると謎だらけ。不確かなことだらけ。

そんな私の人生で、絶対的なものが一つだけ。それは息子達への愛。イラつかせることが多いけど、彼らこそ我が人生だ。

「お宝、いただきっ!!」

先日の運動会。頑張って大きな声出してました。

以上。



Ads

小池都知事への失望と期待前のページ

安保法案について息子に分かるように教える次のページ

関連記事

  1. 読書

    青春小説を読んでメンタル回復

    以前は司馬遼太郎の小説ばかり読んでいた。しかし、ここ数カ月は…

  2. 日々

    読書と子供部屋と酢

    努力は天才に勝る/井上真吾 親子で戦い続ける姿って…

  3. 読書

    「ひと」コロッケから始まる物語

    ※本屋大賞2019の候補にノミネート。たまたま寄った惣菜店で、主人公…

  4. 平尾誠二の人を奮い立たせるリーダーの力

    育児

    理想の父親へと導いてくれる本

    人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二2016年に亡くなった…

  5. 幸福な食卓

    読書

    家族の大切さを感じる本

    幸福な食卓/瀬尾まいこ 大きなものをなくしても、まだあった、…

  6. ドラえもんのキャラ弁当

    日々

    ドラえもん映画「月面探査記」を息子より楽しみにしているパパ

    小説「のび太の月面探査記」【4/15追記】小…

PAGE TOP