平尾誠二の人を奮い立たせるリーダーの力

理想の父親へと導いてくれる本

人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二

2016年に亡くなった、“ミスターラグビー”平尾誠二さんの名言を集めた本。三児の息子を育てる私にとって、心に響くバイブルとなった。特に理系のパパには強く勧めたい。私は、昔から平尾誠二を尊敬していたが、自分が父親になって改めてこの人の偉大さを実感した。まさに理想の父親像だ。

この書籍からいくつか引用したいので、まずは本の詳細から。

この書籍について

2017年9月26日にマガジンハウスから発売された。タイトルは「人を奮い立たせるリーダーの力」、作者は平尾誠二。全208ページ。

マガジンハウスHP

平尾誠二について

次は、作者の平尾誠二さんについて。ご存知の方も多いと思うが、ドラマや漫画の主人公のような功績を残している。一番の伝説は高校時代だろう。

不良が多い公立学校のスポーツ部が、全国大会出場を目指し、更には全国制覇を成し遂げる。よく漫画やドラマで登場するストーリーだ。実際にそんなことあるわけないじゃん。って思うこのストーリーを実現したのが、平尾誠二がキャプテンを務めた伏見工業高等学校だ。「スクールウォーズ」っていうテレビドラマにもなったらしい。

そんな平尾誠二の名言を集めたこの著書は、タイトルのとおり、スポーツやビジネスにおけるリーダーにとって参考になる考え方が書いてある。しかしそれは、父親にこそ必要な考え方だと感じた。

「子を奮い立たせる親の力」

このような観点で読み進めていくと、育児をする父親の胸に響く。この著書の内容が良すぎて、本当は沢山の引用をしたい。しかし、著作権の関係があろうから5つの言葉だけを厳選して引用させてもらう。

場所に人を当てはめるのではなく、人に場所を当てはめる


人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二 P28

この言葉も「子」に置き換えると非常にわかりやすい。

場所に子を当てはめるのではなく、子に場所を当てはめる。

まさにその通りだ。親が理想とする姿を子に押し付けるのではない。子の個性を見て、何を目指したいのかを一緒に考え、その場所を提供するのが父親だ。

失敗したことを叱るのではなく、まず挑戦したことを褒める


人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二 P124

叱ってばかりでは、子の向上心は育たない。人のタイプで色々と違うかもしれないが、うちの子たちの場合は叱るばかりでは駄目。逆切れするか、委縮してしまう。それを分かっていながら、細かい点で見ると頭ごなしに失敗を叱っていることもあった。

子供たちって、わざと親を怒らせてるのか??って思う事をたくさんする。あれも良い風に見れば何かに挑戦した結果だろう。今後は頭ごなしに叱るのは控えよう。まずその行為をチャレンジとして大げさに褒め、注意は一言で簡潔に。

選手と指導者の立場は対等であるべきだ


人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二 P128

親と子の立場を対等にっていうのは言い過ぎかもしれないが、少なくとも親は子供の目線に合わせて物事を考え、その目線からアドバイスをする事も必要だ。子を教育するに当たっては、親が上の目線から発言することが多くなる。親は、意識して子供と目線を合わせることが大切。

決めごとが増えると、成長の伸びしろが小さくなる


人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二 P114

子育てにも「型」を作るのはよくない。親が「こういう場合は、こうしなさい」って一方的に教えることは簡単だ。けど、なるべくなら子供自身で考え、行動してほしい。それが失敗に繋がってもいい。そこから学び、成長できる。

大事なのは、世間体を気にして細かいルールを守ることではない。子供自身で考え、自発的に行動させることだ。我が家の現段階では、息子の考えを尊重してあげることが大事。それはメチャクチャ難しいことだが……パパ、努力しよ。

あくまで主体は選手であることを、コーチは決して忘れてはならない


人を奮い立たせるリーダーの力/平尾誠二 P132

主体は子供で、親ではない。未来は、子供たちを待っている。老いていく親ではない。息子の未来は息子だけのもの。

私の考えを息子たちに押し付けることだけは避けたい。windows95世代の私の考え方なんて、絶対に未来では通用しない。

私にできることはサポートだけ。息子たちが夢を抱え、それを実現させるために前へ進む、そのサポート。夢への道を示してあげることだけ。そのためにパパは努力しなければならない。

さいごに

私は息子たちを叱る時、常に意識していることがある。平尾誠二がiPS細胞で有名な山中教授に伝えたと言われる、人を叱る時の4つの心得だ。「人を奮い立たせるリーダーの力」でも、山中伸弥さんの言葉で紹介されている。

  • プレーを叱っても人格は責めない
  • あとで必ずフォローする
  • 他人と比較しない
  • 長時間叱らない

この4つだけ意識していれば、息子たちの心をえぐるような叱り方にはならないはずだ。

以上。



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